個人事業主が開業のために行った事務手続きリスト
個人事業主が開業のために提出する書類は、基本的にこの3つだけ。
- 開業届
- 青色申告承認申請書
- 事業開始等申告書
これらの書類の提出は、国と地方自治体へ「事業を始めたので納税しますよ」という申告をするためのものになる。
開業届と青色申告承認申請書の提出
開業届は、国へ事業の開始を申告するための書類になる。
必須ではないが、青色申告をしたい場合は青色申告承認申請書の提出も必要。提出しない場合は、白色申告での確定申告になる。
この2つは freee や Money Forward クラウド 等の会計アプリを使って簡単に提出できる。
やり方
私は Money Forward クラウド で提出した。
Money Forward クラウド開業届 で開業届と青色申告承認申請書を作成する。
個人事業主の開業支援サービス「マネーフォワード クラウド開業届」
スマホから提出する場合、こちらの画面にそって手続きを進める。
「開業届の電子申告」画面の使い方 | マネーフォワード クラウド確定申告アプリサポート
e-Taxで利用者識別番号を取得したら、一度e-Taxにログインする。そして、TOP > マイページ > その他の登録情報 から、以下の設定も行っておく。
- 「e-Taxからの情報取得」を「希望している」に設定
- 「マイナンバーカード方式」を「登録済(本人確認済)」に設定
- 「利用者識別番号のパスワード」を「登録済」に設定
このe-Tax設定を行わないと、「署名用電子証明書が登録されていません。」というエラーが出てしまう。

事業開始等申請書
これは地方自治体へ事業の開始を申告するためのものになる。
開業届さえ出せば地方自治体へも通知がいくようなので、提出の義務はないらしい。私は、最初なので一応、提出しておいた。
やり方
「事業開始等申告書 + 都道府県名」で検索して自分の事業所(実際に事業を行う場所)での提出方法を調べる。
私の場合は「事業開始等申告書 東京都」で検索した。
東京都では、税事務所への直接提出か、郵送提出になる。eLTAX(エルタックス)等の電子申告は出来なかった。
ここから、PDFかエクセルをダウンロードして、記載例を元に記載する。
事業を始めたとき・廃止したとき|シーンから調べる|東京都主税局
記載した事業開始等申告書は、2枚プリントしておく。
郵送の場合、これらのものを準備する。
- 事業開始等申告書
- 事業開始等申告書(返信用)
- 長形3号の封筒
- 長形3号の封筒(返信用)
- 110円切手
- 110円切手(返信用)
都道府県によっては、さらに必要な書類があるかもしれないが、東京の場合はこれだけでOK。
提出用の封筒には宛名に所轄税事務所の住所を書き、返信用の封筒には宛名に自分の住所を書く。
返信用の書類には受付印をもらい、控えにする。
簡易書留にしたい場合などは、切手の値段部分を変更して欲しい。
2024年10月1日(火)から郵便料金が変わりました。 - 日本郵便
(郵便の値段は↑こちらを参考に)
あとは所管の都税事務所等に提出するだけ。
東京の場合はこちらが参考になる。
封筒の書き方は、これらのページを参考にした。
【封筒の書き方】在中とは? 種類や位置・色など手書き時のポイントを解説 | マイナビニュース
↑ 内容物の記載方法(事業開始等申告書在中)
会社宛の封筒の書き方とマナー!縦書きのコツとポイントを徹底解説 | 手紙の書き方や文例の事典!
宛名の書き方や敬称の使い分けとは? 御中・様・行・宛・各位・殿・先生など
↑ 宛名の書き方
国民健康保険と年金
国民健康保険
会社に所属している場合は社会保険に加入し、所属していない場合は国民健康保険に加入する。
会社を辞めた場合は、国民健康保険の被保険者になってから、14日以内に、市町村の国民健康保険の窓口(国民健康保険組合の場合は国民健康保険組合の窓口等)まで関係書類を提出する必要がある。
私の場合、まだバイト(社会保険に加入)を続けているので切り替えは行っていない。
また、会社を辞めた場合でも、2年間は社会保険を任意継続できる制度もある。この場合は社会保険喪失から20日以内に「任意継続被保険者資格取得申出書」の提出が必要。
国民年金
会社の厚生年金を脱退した場合、国民年金へ加入する必要がある。
国民年金は、マイナポータルから申請できる。
個人事業主の場合、原則としてその1年間に支払った保険料は、社会保険料控除として控除できる。
個人事業主の国民年金は確定申告でいくら控除できる?厚生年金との違いも解説! | マネーフォワード クラウド確定申告
私の場合、バイト先で厚生年金に入っているので、国民年金への加入はしていない。
その他の事務手続き
他にもいくつか事務手続きを行った。
- 事業用銀行口座の開設
- 事業用カードの作成
- 会計ソフトの用意
- Webサイトの用意
- 名刺の用意
- バーチャルオフィスの用意
- 保険への加入
事業用銀行口座の開設
楽天銀行を利用することにした。
個人ビジネス口座開設申込 | 個人事業主のお客さま | 楽天銀行
事業用カードの作成
Money Forward ビジネスカード を利用することにした。
マネーフォワード ビジネスカード | 初期費用・年会費無料の事業用カード
会計ソフトの用意
Money Forward クラウド を使用することにした。
Webサイトの用意
Astro を使用して自作した。作成したWebサイトは Cloudflare Pages でホストしている。
名刺の用意
ラクスルで印刷を行った。
バーチャルオフィスの用意
フリーナンスのバーチャルオフィスを利用している。
フリーナンスバーチャルオフィス - 仕事は自宅で。オフィス機能は一等地で。
保険への加入
損害保険としてフリーナンスの「フリーナンスあんしん保証」を利用している。
あんしん補償 | FREENANCE(フリーナンス) byGMO
所得補償保険は、バイト先で社会保険に加入しているので、利用しないことにした。
バイトを辞めた時は、フリーナンスの「あんしん補償プラス」を利用しようと思う。
あんしん補償プラス | FREENANCE(フリーナンス) byGMO
まとめ
開業の手続きは基本的に、開始した事業で、的確に納税するためのもの。そのため、書類の提出先が税務署・税事務所なのだ。
今回掲載した事務手続きの他にも、業種によって許認可手続きが必要な場合もあるので、こちらもチェックしておきたい。
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